オープンハウスで家を買った体験談。今回は後編です。
前回の記事で家探しのスタートから始まり、意中の物件をネットで見つけ購入の意思が固まるところまで書きました。結果だけを言うと、この日私たちは確かに戸建ての購入を決め、契約書を書きました。しかし、物件はネットで見つけていた本来の目的の物件ではありません。
意中の物件の購入意思を固め、その数時間後に全く違う物件の契約をする。
意味わからん、ですよね。
この間に何があったかを説明していきます。
自社物件を買わせたいオープンハウス。そして好条件の投げかけ。事実かセールストークか。
意思決定後に社内で行われたやりとり。
東京メトロ某駅から徒歩20分程度の建築中の戸建て。
立地条件よし。周辺環境よし。駐車場はないですが、まぁよし!
ここに決めます。そうオープンハウスの営業さんに伝えます。
するとそこから営業さんの交渉が始まります。
その内容は、最後にどうしても自社の専売物件を見て欲しいというものでした。聞けばその日その物件を、私たちに紹介するつもりで準備をしてきたとのこと。また、その物件が建売の物件ではなく、販売会社 オープンハウス 施工会社 オープンハウス・ディベロップメントの専売物件であること、土地を購入した後、間取り、外装、内装についても自由に決めることが出来る注文住宅という話でした。
今思えば簡単に想像つきますが、おそらく営業さんはどうしても自社物件に決めて欲しかったのだと思います。
私たち夫婦としては目の前の物件の購入を決めているわけでしたが、約3ヶ月のあいだ家探しに付き合ってもらったオープンハウスの営業さんのプッシュに、折れるかたちで最後の物件を見ることにしました。
予算的にも建売の一択だと考えていた私たち。振り返ればこの時、心のどこかで注文住宅というワードに惹かれていたと思います。
ちょっとした不安要素も。
営業さんはこんなことも言っていました。
「今見ている物件(私たちが決めると言っている物件)の施工会社は、オープンハウスのデータベースに載っていない会社ですので、反社チェックをしなければなりません。」
オープンハウスでは、関わる案件において反社会勢力との繋がりを持つリスクを考え、必ず反社チェックをしているのだとのことでした。
また、不動産業界は未だに、一部でそういった繋がりのある会社もあるので、注意が必要とのこと。
これを言われてしまうと、素人としてはもう、不安じゃないですか!
もちろん、チェックをしてもらったうえで安心を手に入れることができれば、何の問題もないですが。
そして好条件の投げかけ
見ることになった物件はオープンハウスが安心してオススメ出来る物件とのこと。なおかつ、既に契約が決まっていた方の融資が下りずに契約白紙になったということでした。
また、私たちがやりとりをしていたこの時は10月でオープンハウスの決算月。
月内で少しでも多く売り上げを上げるために大幅な値下げも通すというお達しが上層部から出たばかりという話もされました。
真実なのか、セールストークなのか。当時も今でも分かりません。
ただ、家探しをするなかでおぼろげに掴んだ価格の相場感から見ても、提示された額は確かに安く手の届くものでした。
オープンハウス専売物件に到着。結果は、とにかく良かった。
物件到着。
都営地下鉄のとある駅。駅自体に知名度はありませんが落ち着いた住環境。そして魅力的に感じたのは駅から歩いて4分という好立地でした。
建売ではなく注文住宅の物件ですので、見ることが出来たのは土地と周囲の状況だけでした。この時点で見れたのは周辺環境と土地だけですね。
メインの通りから少し小道に入った、こじんまりとした集落。マンションやアパートが多い周辺環境の中で、その小道には7件程の戸建てが建っていました。通り自体は車の通り抜けが出来ないので住人以外の車の行き来は基本的にはありません。
そして西側に突き当たりに隣り合う緑道、その道を挟んだ向こう側は小学校という立地でした。都内23区なのですが、どこか田舎でレトロな雰囲気。
結果的には、かなり気に入りました。
なかでも一番印象に残ったこと、それは到着時刻がその日の夕方、抜けた西側の空から本当にきれいな夕日が差し込んでいたことでした。
西日が好きなんです。わたくし。
はい、ロマンチスト。
もしかして私が西日好きなの知ってた?って聞きたいくらいにジャストタイミング。
これも戦略ですかね。
かなり良かったオープンハウスの専売物件を購入。
一旦は決めた物件の後に、最後に見ることになった専売物件。結果的に私たち夫婦はこの土地が気に入り、先程の検討物件はどこへやら、迷わずこの物件を購入しました。
いかがでしたでしたでしょうか。
以上が私たち家族の、家についての歩みです。
購入にあたってはオープンハウスからの一方的な提案だけでなく、自分たちでも情報を集め積極的に動いていました。それでも、最後に本当に購入を決めた物件は、なんの前情報も無い所見の物件でした。しかも、見てから10分経たないうちに決断。
振り返り思うこと、家探しは勢いと直感も大切かと…
人と人が出会うように、人と家も探し続けていれば巡り合うものだと…
家探しの中で、正直かなり欲しいけど、なんか決め手にかけるといった感じで、迷う物件もありました。迷って迷って、親とか他の誰かに相談したりして、今思えばただ後押ししてほしかっただけかなと…。
今住んでいる家は、見た瞬間「ビビっ」ときました!
面白いのですが、私が「これだーっ!」て思い妻の顔を見てみると、妻も同じことを考えていたらしく、同じ表情をしていたのですね。
以上、最後まで読んでいただき有難うございました!